スタッフブログ

2018.09.28
埼玉県解体業協会

東京都スーパーエコタウン見学会

こんにちは、新世紀解体工業 周東です。
9/26(水)埼玉県解体業協会にて東京都スーパーエコタウン見学会に参加して参りました。
【東京都スーパーエコタウン協議会HP抜粋】
東京都は、首都圏の廃棄物問題の解決と環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を推進することを目的に、国の都市再生プロジェクトの一環として、東京臨海部において、都有地を活用した廃棄物処理・リサイクル施設の整備を進めてきました。
これまでに、中央防波堤内側地区には、PCB廃棄物処理施設及びガス化溶融等発電施設が稼働し、また城南島地区には、建設混合廃棄物リサイクル施設、廃情報機器類等リサイクル施設、食品廃棄物リサイクル施設及びがれき類・泥土リサイクル施設が稼働しました。
都は、都内処理率の向上と最終処分量の削減を推進し、廃棄物問題の解決を促進するため、先進的で信頼性の高い廃棄物処理・リサイクル施設の整備を進めます。

大田区城南島に8施設、中央防波堤内側埋立地2施設のうち、建設廃棄物リサイクル施設㈱タケエイ様・埋設廃棄物リサイクル施設S.P.E.C㈱様・中央防波堤内側埋立地を見学しました。
 

㈱タケエイ様施設内の画像です。主に建築系の廃棄物が運ばれてきます。
廃棄物の収集運搬・中間処理後に再資源化・最終処分まで行われています。

少々見ずらいですが、混合廃棄物を分別処理して再資源化させていきます。
手前に見える、製鉄副資材エコ・フォームは添加剤として販売することができる、新たなリサイクル手法です。

S.P.E.C㈱様の会社概要の説明を受けます。
平成29年5月に竣工したばかりの、産業廃棄物や汚染土壌を分別リサイクルする最新施設です。

クレーンにてオペレーターが汚泥を分別するため、泥を移動させます。2t以上の重量を一掴みで持ち上げます。

分別した泥を洗浄します。施設内の大型機器を使用し、いくつもの工程を繰返して行きます。
洗浄した水も再利用するための処理を行っています。

受入れした泥を再資源化し、製品として販売するとのことです。
海の向こうに羽田空港が伺えます。
 

午後は、中央防波堤内側埋立地に移動して施設紹介をして頂きました。
東京23区の家庭ゴミ処理を行っており、平成6年頃は、生ゴミや不燃ゴミ等がそのまま埋められていましたが、
現在は、収集運搬で分別・中間処理場で生ゴミは燃やす等、不燃ゴミは破砕等した後に埋め立てています。

見える範囲すべてがゴミの山です。サンドイッチ工法でゴミの上に土を被せて、飛散・臭気・害虫・火災等を防止しています。
護岸の擁壁は海底の地盤まで作られており、雨がゴミ層を通ることにより汚れて浸み出てくる汚水を遮断します。
幅1mに対して3000万円の費用がかかっています、擁壁だけで4000億円の費用だそうです。全部でいったい幾ら掛かっているのか想像もつきません。

右奥に見えるのは東京ゲートブリッジ、中央にスカイツリー、左には東京タワーがあります。海を挟んで手前に見えるのは全て家庭から出たゴミです。

平成元年では年間490万トンあったゴミ埋立処分量が平成28年には275万トンまで減少しました。
埋立場はあと30年で一杯になってしまうと言われていましたが、現在はあと50年間もつ計算です。
さらに再資源化を向上させ70年から100年もつようにしたいと担当者の方が話して下さいました。

計画を立て戦略的に行動し運用しなければ後になって大きなツケとして帰ってきます。色々なものを失うことになります。
一人一人の自覚と責任が継続して問われていくと強く感じました。

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